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39Meister、長野県大町市と北アルプスでの長距離LPWA中継伝送に成功

39Meister、長野県大町市と北アルプスでの長距離LPWA中継伝送に成功

株式会社ハタプロが株式会社NTTドコモと共同で運営する「39Meister™」事業は、長野県大町市と共同で2017年秋季にかけて、北アルプスの山中において複数の中継装置を用いた「LPWA(Low Power Wide Area)」の長距離通信実験を実施しました。

LPWAは、日本においては主に免許不要な920MHz帯域における通信方式として注目されている次世代通信技術です。同技術は、長距離通信が可能であることや、通信モジュールの低消費電力化が可能であることが特徴として挙げられます。

大町市とのLPWAを活用した通信実験の結果、これまで単一の送信機では伝送ができなかった配水池の状況に関するデータを、中継装置で中継することで長距離にわたり伝送することに成功しました。

携帯電話回線が圏外のエリアでも遠隔管理を可能にするために

今回、通信実験が行われた長野県大町市は、長野県の北西部、白馬村の南に位置する山岳観光都市です。市の西部一帯には日本の屋根といわれる3,000m級の北アルプスの山々を連ねており、その山々からの湧水を源流とする高瀬川や仁科三湖など、豊富な自然資源に囲まれています。

同市では豊かな自然が生み出す湧水を複数の拠点施設を経由して、水源となる配水池から各戸へ運んでおり、市民生活にとって重要なライフラインとなっています。しかし、水源となる配水池は複雑な地形や積雪などの環境の中にあり、その管理・運営は簡単なことではありません。

管理や運営を行うためにIoT機器の導入による遠隔管理を行おうとしても、携帯電話回線が圏外。さらには、長距離伝送が可能なLPWA通信機器でさえも通信ができないという状況で、困難を抱えていました。

赤いコーンの上にアンテナを設置

今回、39Meisterチームは免許不要の920MHz帯域LPWA通信においても長距離伝送に挑戦。LPWA送信機・受信機に加えて新たに3台のLPWA中継装置を導入したLPWAの通信ネットワークを北アルプス地区に構築しました。

LPWA通信の可能性をさらに広げる結果に

今回の通信実験では、単一のLPWA通信機器であれば1km程度で通信が途切れてしまう環境であっても、中継することにより合計4km以上の伝送が可能という結果となりました。

携帯電話回線が圏外の山中ではありましたが、最終受信ポイントは携帯電話回線の圏内。この結果から、将来はLPWA受信機を公衆無線通信網へと接続し、さらに遠隔でデータの確認を行うことも可能となります。

今回の検証では、LPWA通信の可能性をさらに広げることにつながる結果を得ることができました。今後も、39Meisterチームはリーン型開発手法を導入したハードウェアの設計・開発技術と、さまざまな種類のLPWAハードウェア開発技術やLPWAネットワーク構築ノウハウを融合して取り組みを進めていきます。