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個性豊かなIoTプロダクトが集結した『Field TechUP』デモデー

個性豊かなIoTプロダクトが集結した『Field TechUP』デモデー

■ついに迎えたデモデー 8組が半年間の集大成を発表

ハードウェア製作プログラム「Field TechUP Program」。一般社団法人ブロードバンド推進協議会(BBA)主催のもと、IoTデバイス開発に挑戦するベンチャー企業や個人を対象に、2015年5月から12回にわたりセミナーやワークショップを実施してきました。

39worksも公式サポーターとして毎回イベントをサポートしてきましたが、10月5日に汐留のソフトバンク本社で実施されたデモデーでは、全8チームによるプロダクトの発表がおこなわれました。

50名を超えるオーディエンスと審査員の皆さん

審査員長を務めるヤフー(株) 執行役員 兼 CMO/ソフトバンク(株)事業開発統括 事業開発本部 副本部長 村上臣氏は、「受講生として5月からさまざまなことを学んでいただけたと思う。IoTという領域において、次世代を担うプロダクトがこのプログラムから羽ばたいてほしい」とエールを送りました。

■日常の課題を解決するIoTサービス

– if-she(酒井聡氏 / PresentSquare)

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熱い視線がそそがれるなか、トップバッターで登壇したのは、スマート試供品棚「if-she」を開発したチーム・PresentSquare。

「if-she」の仕組みはシンプル。店舗に直接設置した試供品棚に、利用者はスマホをかざして通信することで試供品を受け取ることができます。

発表者の酒井氏は、「街角など従来の試供品配布に非効率を感じていた」と語ります。
「試供品を配布する側はリソースをおさえて人員をさくが、受け取る側はアンケート記入の負担があり、ハードルが高かった。「if-she」を導入することで、どちらにとってもスマートな試供品配布が実現できる」と主張しました。

実際、化粧品メーカーにヒアリングしたところ、試供品配布はコストがかかる割に、売り上げにどの程度つながっているのかわからないという問題がわかったそう。さらには利用者情報を得たいという要望も強く、ネットワーク上でユーザーデータを管理することで、市場調査にも役立てることができると想定しています。

最後は「マネタイズ面では棚そのものの物販のほかにも、オペレーションやデータ分析をプランとして提供していきたい」と締めくくりました。

– nellco(石井氏/Team5)

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nellco(ネルコ)は、子どもやその親をターゲットにした粘土×テクノロジーの新しいカテゴリのおもちゃです。
ゲームやスマホの影響で、子どもがコミニュケーション不足になっている現状に危機感を感じたという石井氏。

ITの時代にデジタルに触れるのは悪いことではないと前置きしつつ「“子どものデジタル化”ばかりが進んでいますが、アナログとデジタルのどちらも子どもの教育には必要。両者のバランスをとれるようなアイディアを模索していたところ、幼少期に大好きだったねんどに行きついた」と開発の動機を解説しました。

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nellcoでは、粘土工作の過程で、モーターやサウンド機能を持つ本体やLEDライトを組み込んでいきます。スマホからデバイスを操作することで、作った粘土を動かしたり、光らせたりすることが可能になります。

今回のデモで使用していた粘土は、寒天でできており口に入れても安心。本体もキャンディのようにポップでかわいらしいものが並びます。「半年のプロジェクト期間のあいだ、度重なるヒアリングを重ね、どのようなものなら子どもたちの手に合い、実際に遊んでもらえるかをとことん考えました」と石井氏。

すでに特許出願も完了しており、2016年にはキックスターターで販売予定とのことです。

– ホームサービス自動化(胡桃沢氏/CaSy IoT)

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クラウド型家事代行サービスCaSy(カジー)から、代表の胡桃沢氏が参戦。業界が急成長を見せるなか、「家事代行の現場で、顧客の生活習慣をデータ化することでサービスのプロセス自体も自動化したいという思いから、IoT領域からのアプローチを考えた」のが参加した理由とのこと。

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3Dプリンタで出力された、白いボックス型のプロダクトには、あらゆるセンサーが内臓されています。家主がいつ出かけたか、いつ寝ているか、いつ窓を開けたかといった生活の様子を室温やCO2濃度などからこと細かに測定・分析します。

「24時間365日さまざまな家庭の計測データを得ることで、家事代行だけでなく、健康面なら医師からのサポート、安全面なら警備会社との連携……といった具合に、家のなかのサービスを自動化し、マーケットを少しずつとっていきたい」とビジネスモデルを語りました。

– PosTel(吉次氏/ gyARaTic)

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PosTelは、ポスト内を自動的に撮影し、郵便物をクラウドで管理するサービスを提案。郵送物の不在票にQRコードを付与し、それが投函されると再配達の依頼をおこなえるなど、「IoTポスト」は日常生活の中でも役に立ちそうです。

その他のチームの発表も大盛況

前述したチームの他にも、タイムカードの非効率を解消する「クラウド勤怠管理」、冷蔵庫を開くと食事を止めに入る「ダイエット支援ロボBMI48」など、個性的かつ自由な発想で、さまざまなサービスが発表されました。また、最後は制服姿の高校生 土井氏が特別ゲストとしてアクアポニックスのサービス「Plannet」を披露するシーンもみられるなど、全体的にクオリティの高い発表にコンテストは大いに盛り上がりました。

■グランプリは粘土×テクノロジーの次世代のIoTおもちゃ「nellco」

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そんななか、見事グランプリを受賞したのは、nellcoをプレゼンしたTeam5。村上氏から賞金20万円のボードを渡されると、石井氏は「子供たちのためにこれからも頑張っていきたい」と今後の展望を熱く語りました。

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39works賞は「if-she」のPresentSquareに送られ、他のチームもそれぞれ協賛の賞を獲得。「Field TechUP Program」は好評のなか閉幕しました。

グランプリ賞 賞金20万円

「nellco」Team5

スポンサー賞
  • NTTドコモベンチャーズ 39works賞 FaBo&Make block
    「if-she」PresentSquare (試供品の提供度合いをIoT棚で管理)
  • ハタプロ賞、ディレクター賞 IoTプロダクト製品化支援
    「CaSy IoT」Casy
  • IDCフロンティア賞 IDCFクラウド10万円相当分
    「ちょみけん」ちょみ研 (調味料の使用量を自動的にクラウドで管理)
  • 沖電気工業賞 OKI A4カラープリンタ
    「NFC勤怠ロガー」Fujiウッドサポート(手入力されている勤怠タイムカードを簡易な仕組みで電子化)
  • NECエンジニアリング賞 スペクトラムアナライザ SpeCat2
    「ダイエット支援ロボ BMI48」NAISTダイエットイノベーション推進企画部 (ダイエット中に冷蔵庫を開けるとロボットが止めに入る)
  • TOKAIコミュニケーションズ賞 クラウド環境10万円相当分
    「PosTel」gyARaTic(自宅のポスト内を自動撮影し郵送物をクラウドで管理する)
  • ISAO賞 PlayStation4 & ゲームソフト
    「nellco」Team5

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コンテスト後の親睦会では、参加者たちが審査員らに今後のビジネスの方向性などについて意見を求める様子が見られました。

■39Meisterは、モノづくりベンチャーを支援します

39worksの1プログラムとして、「39Meister」を同日リリースいたしました。ハードウェアスタートアップ向けのものづくり支援サービスで、ボーンレックス社と共同開発しました。

39Meisterの共同代表でもある菊地氏は「日本は、もともと世界に負けない“ものづくり”の国。アイデアも技術も全く負けていない。この分野で世界に勝てるスタートアップを産み出したい」と語ります。IoTにおけるイノベーティブなアイデアをもったスタートアップと、長い間培われた、優れた技術をもつ製作現場のプロとをつなげることで、世界で戦えるハードウェアプロダクトをうみだすことが本サービスの目的です。

モノとインターネットをつなぐ新しいイノベーションのかたち。今回発表されたプロダクトが製品化し、近々皆さんの暮らしのそばで目にする機会も出てくるかもしれません。
皆様の中でも、これこそはというアイディアをお持ちだという方がいらっしゃいましたら、ぜひ39worksまで一度ご相談ください。

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